揺れた

早めに寝たのが功を奏して予定通りに早朝起床。

荷物をまとめて6時前に宿を出発。

今日の札幌もありえんくらいに寒いよ。

コンビニで朝飯買ってから6時13分の札幌駅発に乗って新千歳空港へ。

車内では朝飯食ったり雪景色を眺めたりうとうとしたり。

空港に着いて搭乗手続をしたあと研究室と実家への土産の購入。

ぐだぐだと過ごした後7時50分の便に乗って羽田へ。満席。

機内ではひたすら寝る。

羽田に到着後すぐにバス乗り場に走ったけど9時35分のやつにはぎりぎり乗れず。

しゃあないんで1時間待つことに。

コンビニで弁当買ったり、鼻がむずむずしてきたんでマスクつけたり、弁当食ったり。

10時35分のバスで羽田を出発。

車内でもひたすらに寝て12時前に研究室に到着。

すぐにムシ世話を開始。

体が極寒対応モードになってしまったのか飼育部屋がやたらに暑く感じる。室温はいつもと同じやのに。

2時間ちょいでムシ世話を完了。

MUくんとKWさんに頼んでおいたおかげで留守中も問題なかった。

一息ついてから来月の採集について再び調べる。

飛行機と宿はだいたい決まったけどレンタカー屋がないなあ、と思っとったところで地震

初めはグラグラとゆったり揺れとったけど、だんだん激しくなってきてシャレにならん揺れに。

本棚が倒れんように必死に抑えたけど本がばらばらと落ちてくる。

あきらめて振り返ったら居室にはもう誰もおらん。

みんなもう逃げてしまったか、と思っておそるおそる一階に下りたところで揺れはおさまったんで飼育部屋のチェック。それほど大きな被害はなかったようで安心。

再び居室に戻ったらみんな逃げたんじゃなくて机の下に入っとったとのこと。

大きめの余震が続いてヤバそうな感じなんで皆で外に避難。

うちの研究室は1, 2階やったけど、もっと上階ではすんごい揺れたんやろな。

続々と外に避難してくる人々。

先月の避難訓練が役にたったのかどうかを考える余裕もなし。

ずっと余震が続いとって、待機中にでっかいのが一発(あとでテレビ見たら余震というより茨城沖で起きた別の地震やったみたい)。

悲鳴をあげる人、しゃがみ込む人。

建物の上では避雷針がぐいんぐいんとしなっとる。

怖い。

マスクも上着も部屋の中に置いてきてしまったんで、くしゃみ、鼻水、寒気。

30分ほど待機したあと、許可が出たんで研究室に戻る。

本棚が倒れたりフラスコが床で割れとったりで、もうぐっちゃぐちゃ。

幸い高価な機材や大事なムシ達には被害がなかった模様。

しかしこれを片付けるにはどんだけの時間がかかるのか…

停電してしまっとるしみんな家族のことが心配、ということで研究室の片付けは来週にやることになって解散。

飼育部屋の片付けを少しだけやってから退室。

研究所の周辺は停電しとって信号も止まっとる。

当然道路は渋滞の混乱気味。

じわじわと車を北の方に進めたら、つくばセンタ以北は信号が動いとった。

なんとか帰宅。

自宅付近も停電はしとらんくて一安心。

しかし予想しとった通りに自宅の中も惨劇な散らかりっぷり。どっから手をつけて良いのかわからん。

ちまちまと片付け。

便器から水が吹き出しとったようで便所の中がべっちゃべちゃ。これが一番時間やっかいやった。

2時間ほどでほぼ完了。

腹が減ったんでチャリンコに乗って食糧を調達に出る。

まずコンビニに行ったら激混みで食いもんはほとんど売り切れ。

電車が止まってしまっとるんでこの近辺で働いとる人はみんな職場に泊まり込むんやろうな。

ダメモトでスーパーにも行ってみたけど、こちらは見たことないくらいの人の数。駐車場と周辺の道路は車で埋まっとるし、中に入ってもカゴがない、レジには長蛇の列。

諦めて帰宅。

やれやれと一息ついたら天井からぴちゃぴちゃとしずくのしたたる音。

いや〜な予感。

しばらく経つと、やっぱり、

ということで換気扇の排気口から水が垂れてくる。

とりあえずバケツを置いて応急処置。

これは上の階で変なことが起こっとるんやろうけど見に行ってもまだ住人が帰ってきとらん。

マンション管理者の緊急連絡先に電話しても出てくれん。

どうしようもないんで、とりあえずアルミホイルを大量に使って漏水部から流し口までのガイドを作成。

これで夜中にバケツを取り替える必要はないやろ。

周辺部のあちこちからも漏水が始まって、あちこちからアルミホイルを吊るす夜。

なんとか落ち着いたところで、どっぷりに疲れ果てて布団に入る。

そういや朝は北海道におったけな…