ギリシャ5日目

昨晩やや遅めまでつぶやいとったんで、5時すぎまで目覚めず。

外に出て再びつぶやこうとしたが寒かったんで一旦戻って長袖を着る。

そして今日もつぶやきながら日の出をながめる。

学会も終盤に入ってきて皆疲れているのか、今日はこの時間にふらついとる人は少ない。

まだかなり不安を残したままつぶやき終わり。

今日は講演の開始が30分早いので朝飯も30分早くに。緊張のせいか喉の通りがやや悪め。

一つ目のセッションは性比異常の話。

しかしもう自分の発表のことが気になってもうて人の話はほとんど完全にうわのそら。

気持ちを落ち着かせるために一旦退席して部屋でタバコ吸ったり。

で、次のセッションでいよいよ発表。直前まで心臓ばくばくやったが、意外と演壇に立ったらおさまった。

がーっと話して結局はけっこう時間余る。

そしてQ&Aタイムは完全に壊滅。

もうちょっとゆっくりしゃべってくれなどうにも聞きとれん。。。

発表聞いたらこっちが英語できへんのわかるやん、とかちょっと逆切れ気分になっちゃったり。

というわけでほとんどボスFにおまかせ。

唯一最後の質問だけがゆっくり言ってくれたんでなんとなくはわかったのだが、もう頭の中真っ白になりきっとって対応できず。

といった感じで初英語プレゼンは終了。たぶん寿命が1年分ほど縮まった。そうでなくとも白髪が3本ほど増えたかも。

猛烈なる開放感。発表することを決めてから約三ヶ月、ずっと心の片隅にあった不安がようやく消えたわ。

その勢いで昼食でワインがば飲みしちまって昼食後はしばらくへべれけ放心状態。

午後はポスターセッションやったが、陽の当たるところで寝転がって日光で解毒。

たぶん1時間ほど寝とった。

さすがに汗かいてきて目覚めて、部屋に戻ってシャワー浴びてようやく酔いも覚めてきた感じ。

一服して水飲んで会場に行ったらもうワークショップが終わりかけ。とりあえず会場のはしっこで終わりまで聞く。

その後日本の学会でいう総会のようなものが始まる。次回(2年後)の開催地を決めたようだが、例によって英語が聞き取れず結局どこになったのかわからん。

Dsc01824_6そして各賞の発表。

なんと口頭発表のベストに選ばれてしまった。まあ、口頭発表は半分以上が大御所たちの発表やったんで若手をエンカレッジするという意味あいで選んでくれたんやと思うが。

しかしなんと賞金300ユーロ(約5万円)!。これはすごい。日本の生態学会のポスタ賞なんて一銭たりともくれんのに(ちなみに今回の学会の規模は参加者数でいうと生態学会の10分の1以下)。

まあとにかくまわりの皆様のおかげ、と感謝してありがたくいただくことに。

ボスFの娘さんのバイオリン披露で閉会。

1時間ほど空き時間。反省と開放感にひたる。来るかどうかはかなり迷ったのだが、結果的には来てほんとに良かった。この期間で英語力が伸びた気はしないが、その他のところでは良い経験がたくさんできた。

論文で頻繁に名前を見る大御所さんたちの顔も覚えれたし。

ただもうちょっと英語勉強せねばやな。

オレのようにポスドク6年目になってやっとこさ腰を上げるのではなくて、機会があれば学生のうちに経験しとくもんやなと思った。

夕食。こちらは残念ながら最後までいまいち。今晩はリゾット(?)が出たのだがこの味付けがまたなんとも言えずで。。。

最後の夜ということで夕食後はパーティーが催される。

明日の朝早いんで早めに上がらせてもらったが最後の方は歌ったり踊ったりの大盛り上がりやったようで。

ギリシャ学会はこれにて終了。始まった時は長いなー、と思っとったが、終わってみたらあっという間やった。