5時起床。雨はやんどるけど曇っとって暗い。
天気予報見ると午後から崩れていくようなんでさっさと行って済ませた方がよさそうやな、ということで朝飯食って準備して6時に出発。
今日はふもとのところから目に入った寄主植物をしらみつぶしにチェックしていきながら登っていく。
前回よりも実の部分が膨らんできていてええ感じになっとる。どう見ても、もう産卵しとっていい頃合いなのだが、、、見つからん。
登りながら10株ほど調べたがぜんぜんだめ。そして目的地の2株(過去に目撃情報がある株)へ。ここまで一匹も見つかっとらんことでいやーな予感しとったのだが、やっぱり。
まったくおらん。
ぼーぜん。しばらく放心状態で立ち尽くす。
うーん、本島で発生しとるなら絶対久米島にもおるやろと思ったのだが。なんでや。
この感じではなんかだめっぽそうなのだが、いちおう周辺の株もチェック。前回行かなかった山頂方面にも行ってみたがやっぱりだめ。
写真はだるま山山頂から南側の海を眺めた景色。
うう研究室の皆に合わせる顔がねえ、と落ち込みながらとぼとぼと下山。
ザックの中身は何も増えとらんのに重量2倍増な感じ。
ほとんどあきらめ気分やったが麓近くにもう一カ所寄主植物が密生しとるところを前回見つけとったんで、いちおうそこも見に行く。
ここは寄主植物の足元にススキなどの高い草本が茂っとってめっちゃ調べにくいのだがかき分けて行って木の下側から葉裏をのぞきこむと、、、
一匹発見!
おったー、と思わず叫んでしまったがテンション上がるよりも先にほっとした気分。しばし見つめる。
もっと早い時間帯に見つけとったらじっくり観察するところなのだが、もうあまり時間なかったんでさっそく採る。
こいつらもメス親が産卵後に卵塊を守る習性がある。腹の下に見えとるのが卵塊。
で、同じ木と周辺の木をさらに探すと卵塊抱えたメスを4匹見つけて、これも採る。
親のいない”みなしご”も6卵塊見つける。昨晩の強風で親が飛ばされてしまったんやろか?
一番欲しかった産卵前メスやオスはおらんかった。
まあでも最低限の採集はできたんで、かなーり安心。
集落まで降りて、空港へ向かって歩く。雨が降ったりやんだりの中、小一時間ほどかかって空港に到着。まったく採れてなかったらこの距離を歩く気力はなかったやろな。
空港で飯食ったり土産買ったりして休憩。今日は前回より1本早い13時半の飛行機で那覇へ。15時すぎの便で東京へ。両便とも機内では爆睡。
19時すぎにつくば到着。
まず大腸菌の培養をセットして、ムシの世話。
一通り終わってから事務仕事のメール書きなど。
最後に今日採ったやつらの一部をさっそく解剖して先日解剖した分と一緒にproK処理しておく。
ぐったりよれよれ帰宅。
近所のガソリンスタンドにもすげえ車の行列できとる。近所の人はさぞ迷惑やろう。
おそらく最後尾に並ぶと1時間以上待つことになると思うのだが、その時間は値上がり分に見合うものなのかどうか。。。