採れず

5時起きするも曇っているせいかまだ暗い。

昨晩買っておいたパンとおにぎりで朝飯を済ませて少しごろごろ。

6時ころになってだいぶ明るくなってきたんで準備して宿を出る。

とりあえず事前に得ていた目撃情報をもとに島の中心部に向かって歩いて行く。

この島の中心部は300mほどの山になっとるんで基本登り坂道。

これがけっこうきつくてすぐに汗だくに。曇っとるのだが湿度がけっこう高い。

1時間ほどで目的地に到着。しかし寄主植物の木を見上げて葉裏をじっと眺めてみてもターゲットのカメムシが全然見つからん。ムシの大きさや集合性から考えて見落としとるとは考えにくいんで、ここにはいない(少なくとも今の時期は)、ということで間違いないやろう。

・・・ちょっと時期が早すぎたんか?

植物の進行具合から考えるとそうでもないような気がするが、まぁ初めて採るムシなんでこれはなんとも言えん。

とにかくまずは周辺を歩き回って寄主植物をしらみつぶしに見て行く。

20株くらい調べたがまったく見つからん。

今回はまあ間違いなく採れるやろう、と楽観気分でやって来たんでこれはかなりショック。

さらに山奥へ入る選択肢もあったが空の雲行きも思わしくなく、雨具持って来とらんかったんで下りながら探すことに。他のカメムシもターゲットに入れて網振って下るのだが入ってくるのはハエとザトウムシばかり。中腹のあたりを2時間ほどさまよったが結局スカのまま。あーあ。

これは困った。このムシが採れんことにはKWさんの卒論研究は実質進められん。

今日はあきらめるにしても次の対応をどうするかが難しい。さらに南にある島に行くか、少しシーズンが進むのを待ってもう一度ここに来るか。

がっくり気分であれこれ悩みつつ下山。

飛行機までの時間はまだかなりあるんで、観光スポットをまわりながらぶらぶらと歩く。

途中畑の脇でEpカメムシを見つけたんで捕獲。結局今回の収穫は昨晩灯火で採ったやつとこのEpカメムシのみ。

Dsc01567この島はウシとヤギを飼っとるところが多くやや癒される。めー、となくヤギもいるが、どう聞いても、むー、としか聞こえないヤギもいる。

朝から6時間以上ほぼ歩きっぱなしやったんでさすがに体の方に無理が出てくる。左膝が痛くてまさに棒のようになってきたんで、ここまでに。

Dsc01568空港に向かう。

飛行機の出発まで2時間待ち。那覇行きしか出ていないちっこい空港なんで出発の30分前までは航空会社の人と売店のオバちゃん以外まったく人がおらん。

まあ静かでええわ、ということでベンチで横になってしばらく仮眠。

初体験のプロペラ機で定刻通り那覇へ。ちょうど席の真横がプロペラやったんで振動がすごかった。

那覇でもしばらく乗り継ぎ待ち。

今回は初めてやったんで時間に余裕をもって飛行機とっておいたのだが次に来るのならばもう一本早い便でも問題ないやろう。

待ち時間に売店で買いまくり食いまくることでムシが採れんかったストレスを解消。

羽田到着後すぐにおとずれる現実。

そうか、オレは花粉症やったな。マスク装着。

バスでつくばに着いたのは23時過ぎ。

とりあえず今日中にやっておかねばならんムシの世話を少し。

結果的にこの1.5日間がほとんど南国バカンスになってしまったのが気に入らんかったんでシークエンス反応のセットを。

まあ気休め程度やな、と思いつつ帰宅。

明日から巻き返すべくペースアップせねば。