受理された

朝、再びKCくんからメール。投稿論文を改訂して返送したとのこと。まぁあの査読結果やったら一日あれば改訂できるやろう、ということであまり驚きはしない。驚いたのはその約5時間後にアクセプトされました、というメールが来たこと。はえー。

というわけで以下の論文が無事受理されました。

Kikuchi Y., Hosokawa T., Fukatsu T. (in press) Insect-microbe mutualism without vertical transmission: a stinkbug acquires beneficial symbiont from environment every generation. Applied and Environmental Microbiology.

タイトルがモロに内容を説明している論文だが、Rcカメムシは適応度に正の影響を与える腸内共生細菌を外界(たぶん土壌中)から毎世代獲得してます、という話。カメムシの腸内細菌は親から子へ伝えられるのが普通だが、このカメムシは違う、ということをはっきりと示してます。また、この共生細菌は実験室内で単離培養できる(他のカメムシの腸内共生細菌はできない)ので今後いろいろ面白い実験ができますよ、ということも書いてます。

やれやれ、よかった。が、第一著者の方の論文をはよなんとかせなあかん。

昨日やる予定だった変なムシ共生細菌のクローニングを再開する。あとはいつものごとくAtカメムシの処理と世話に追われる。

夜は系統解析を少し。

その後久しぶりにちょっと勉強。

Dale et al. (2006) Isolation, pure culture, and characterizaiton of "Candidatus Arsenophonus arthoropodicus," an intracellular secondary endosymbiont from the hippoboscid louse fly Pseudolynchia canariensis. Applied and Environmental Microbiology 72, 2997-

とか。

うちのボスFも変なムシ大好きだが、世の中には似たような趣味の人もいるようで。louse flyってのはシラミバエ(そのままやけど)。